今日は休日だったのだが、大学へ行った。
もちろん研究だ・・・それと動物達への餌やりと。
大学の手前の電線で、明らかに猛禽類の一種と思われる鳥をみた。
電線に止まっていた。
車を道路脇にとめ、まず車の中から写真を撮った。それから車から降りて鳥に近づいていった。
写真を一枚撮ったら、本人の(本鳥の)気に障ったのか、突然、パッと飛び立った。
もちろんそれで引き下がる私ではない。
見失わないように、行く先をしっかりと見つめていると、10メートルほど離れた電柱に止まった。
そのときの動作で、私は、その鳥が若鳥であることを見抜いた(とは言っても、それがあたっているかどうかは分からないが)。
電柱の碍子に降り立つとき、バランスを崩し、体がぐらついたのだ。飛行術がまだ未熟な証拠だ。
私くらいになると、ちょっとした動作から、その個体についての実にさまざまな情報を見抜いてしまうのだ(まー、このときは、「若鳥かどうか」だけだったけど)。
それから、ストーカーのように思われないように気をつけながら(ストーカーかもしれない)、ゆっくり鳥に近づいていった。
なぜ近づく必要があるのか?と思われる方もおられるかもしれない。
別に理由はない。ただ体が動くのだ。
鳥は、碍子の上で、今度は少し落ち着いた様子で、辺りを見回していた。私はまた、おもむろに、ポシェットからカメラを出し、何枚か写真を撮った。そして、何枚目かの写真を撮ったとき、鳥は、また羽ばたき、今度は、ついて行こうという思いが湧かないほど、遠くへ遠くへ飛んでいった。
あれはノスリだろう。今年生まれたノスリだろう。
そう思いながら、私は、飛んでいく鳥を見つめていたのだった。
「コンドルは飛んでいく」みたいな? みたいな。
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