ゼミ生のHくんは、卒業研究で”ウシ”!の行動をやりたいという。
ウシ? ウシ!
そう、ウシ・・・・なのだ。
そういうわけで、休日、大学の近くの、放牧されたウシ!が観察できるところを、Hくんと一緒に車で回っている。
上の写真は、先日訪れた牧場の中に見えたジャージー牛の姿である。
でもこの牛は、研究の対象にはならない。
ある程度広い場所で、複数の個体が自由に行動しているような場所を見つけなくてはならないのだ。
そして何よりも、近づいて観察やデータ取りができることを、牧場主の方から許可してもらえるようなところでなければならないのだ。
幸い、ジャージー牛のすぐそばには、下の写真のような「ある程度広い場所で、複数の個体が自由に行動しているような場所」があり、和牛がのどかに、思い思いに過ごしていた。
そして、牧場主の方が大変好意的にわれわれの希望を受け入れてくださり、もし研究をやられるのなら、どうぞ、と言ってくださったのだ。
もちろん、衛生面で、ウシに被害が出ないような慎重な行動をとらなければならない。
でも、その牧場は、研究対象の候補地になるね、と車の中で話しながら大学へと帰ってきたのだっ
ウシの行動に関する研究は、これまでにたくさんある。
でもそれらのほとんどは、畜産学からの研究で、ウシの効率的な管理のために、という視点からの行動の研究だ。
純粋に動物行動学的な見地に立てば、きっと新しいテーマはいろいろあるに違いない。
いや、ウシ・・・・・いいね!いいよ。