小林朋道公式ブログ:動物行動学者。野生生物と3日ふれあわないと体調が悪くなる。 主な著書は『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます! 』、『通勤電車の人間行動学』、『人間の自然認知特性とコモンズの悲劇』など
2017/11/18
ハリネズミは、ヒキガエルの背中のイボの分泌物を、自分の背中(棘)に塗って防衛に使う(科学専門誌Natureより)。かの●●な動物行動学者が発見した、シマリスの行動(ヘビのニオイを体毛につけて防衛に使う)とよく似ている。
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動物行動学者。野生生物と3日ふれあわないと体調が悪くなる。主な著書は『通勤電車の人間行動学』、『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます! 』、『人間の自然認知特性とコモンズの悲劇』、『ヒトの脳にはクセがある』など
2017/06/26
ヘビにアタックされ、跳んで身をかわすシマリス(大きな丸の中がシマリス.小さい丸の中がヘビの頭部)。若き日の私の研究のノートから。
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2017/03/20
私の研究シリーズ(動画) その1:シベリアシマリスは蛇のニオイを自分の体につけて身を守る
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2017/03/15
シベリアシマリス(北海道にも生息)はこんなふうに冬眠している。春が待ちどうしいね。
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2017/02/01
シマリスが水を飲むんだけど、なんか哀愁があるんだよな。なんだろう、この気持ち
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2016/11/26
シベリアシマリスの幼獣(まだ目も開いていない)による捕食者撃退行動
先日、動物行動学の授業で例示して学生たちが興味をもってくれた、シベリアシマリスの幼獣(まだ目も開いていない)による捕食者撃退行動である。
これまで、哺乳類の幼獣で知られてきた、捕食者が近づいた時の防御行動はすべて、うずくまったり物陰に、より深く身を潜めたり、動きや鳴き声を止めたり、といった受け身的なものだ。
シベリアシマリスの幼獣(まだ目も開いていなく母親から授乳を受けている)が動画のような、”積極的な”防御行動を行うのを見つけた時はとても驚いた。
最初は個体ごとにバラバラで発一匹の大きな危険な生き物が威嚇しているような感じがするのだろうと推察される。
実際、巣穴にまで侵入して幼獣を捕食する可能性があるケナガイタチで実験してみると、攻撃をためらうという明確な効果が確認された。
この実験ができたのは、私が巣箱を開けても、「またおまえか」くらいの反応で、外で餌を食べていた、とても親しい雌シマリスのおかげでもある。
動物との信頼関係が重要なカギになる実験もあるのだ。
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2016/04/15
ときどき固まるシマリス(動画)
私が実験用に飼育しているシマリスは、最近、動作の途中で”固まる”ことが増えてきた。
固まって、いかにも何かを思案しているような様子だ。
「今は、巣材を運んでいる場合だったかな、・・・・・・う~~~~、わからない」
「次はどうすればいいのだ、・・・・・・う~~~~、わからない」みたいな。
実際のところ、こういった行動は、シマリスではよく見られるのだが、いまだに意味はよくわかっていない。
なぜ君はそんな、固まる動作を行うのだ・・・・・・う~~~~、わからない、ナノダ。
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2015/07/22
「シべリアシマリスの子リス達は集団で声を立てて捕食者を追い払う!」は面白い?(動画)
本を書くと、それを読んでいただいた方から手紙をもらうことがある。
先日届いた手紙には、私が以前、ある本の中で書いた「(まだ目も開いていない)子リス達が集団で声を立てて捕食者(イタチなど)追い払う」話がとても面白かったと記されてあった。
「子リス達が集団で声を立てて捕食者を追い払う」話が面白かったと書いていただいた手紙は、今回で4通になる。私が思う以上に、この話には人の心に響く何かがあるのだろうか。
その現象は、シベリアシマリスについて、私が世界中ではじめて学術論文に発表した(おそらく発見自体もはじめてだと思う)子リスの行動である。
生まれて、まだ10日ほどしか経っていない子リス達(シベリアシマリスは一回の出産で平均5匹ほどの子を産む)が、母親が外に出て自分達だけが巣に残されている状況で巣を刺激されると、皆が、一斉に「カタッ、カタッ、カタッ」と大きな声を発するのである。全身をのけぞらせるようにして、皆がリズムを正確に合わせて(!)発声するものだから、まるで、巣の中に1匹の大きな(獰猛な)動物がいるような感じがする。
そして、私は、その子リス達の発声が、巣に入ってきた、彼らの捕食者であるイタチを退散させる効果があることを、実験によって確認することもできた。
その話が面白かった(感動した)と言ってくださる手紙が4通も届いたので、今回は、本ではご紹介できなかった子リスの「カタッ、カタッ、カタッ」発声の動画を、ここにアップしようと思う。
ついでに、この「カタッ、カタッ、カタッ」発声が、イタチ(ヨーロッパケナガイタチ)を追い払う効果があることを示した動画の一つ(画面では、巣穴を想定した四角い通路の端に、カタッ、カタッ、カタッを再生するマイクと、その前にイタチが好む餌を置いて、イタチが餌をとろうとしたとき、カタッ、カタッ、カタッを再生している)もアップした。
それぞれの手紙にはもう“文章”の返事は書いたが、手紙をくれた方々もこのブログを読まれていることを願っている。
2015/06/11
学生時代のシマリスとの夏の思い出
先日、家で探し物をしていたら、ある本の間から偶然、上のような写真がでてきた。
大学生の頃の思い出が鮮やかに蘇ってきた。
大学生1年生のとき、動物行動学というとても魅力的な学問に出会った私は、すぐに自分で実践してみたくなり、シマリスを飼いはじめた。
シマリスの名前はベンといった。
今、考えるとベンが、幸運にも立派な(!)シマリスで、ベンのおかげで私は、最初は未熟の極みであったが、動物行動学の内容を自分なりに、確認し、味わい、それは徐々に形を成していくことになった。
日ごろは、学生アパートでケージに入れて(ときどき部屋に放して)飼っていたのだが、長期休暇には、実家に連れて帰っていた。
ある夏の日、実家で、ベンは、内側から自分でケージの蓋を開け、外に出て、なんと屋根の上まで出ていった。私がそれに気づいたとき、ベンは、眼下の風景を見ながらたたずんでいた。
その様子を目にした私は、絶望した。
さすがにベンはどこかへ行って、もう会うことはないだろうと思った。
そして、せめてもの思い出にと撮った写真が上のものである。
でも、ベンは、そのあと、私を驚かす行動をとった。
ベンは、屋根でたたずんだあと、自分から、家の中に入り、部屋に置いてあったケージに入ったのだった。
そこが自分の巣であり、そこには餌もあると思っていたのかもしれない。
私がどんなに喜んだかは、もう言うまでもない。
学生時代のシマリスとの夏の思い出の一つである。
その後、やがて研究用に、たくさんのシマリスを飼うことになったが、ベンは、数え切れない思い出を残してくれた特別なシマリスなのだ。
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2015/04/05
なぜ私はヘビの糞尿にまとわりつくのか? 背後に隠された深遠な理由
うむーっ、ちょうど上の写真くらいの視野の状態だったろうか(いやもっと離れていたような気もする)、出勤して駐車場から大学の建物に入る途中で、私の目は、視野の中のある一点に注目したのだ。
その一点とはどこか(なにか)?
それを下にアップでお示ししましょう。
何を隠そう、これは・・・ヘビの尿と糞(左側の白いものが尿、右端の黒いものが糞)なのだ。
つまり、どこかで餌(糞の状態から餌はアカネズミなどの小動物だと思われる)を食べたヘビが(おそらくアオダイショウだと思う)、ここで糞尿をしたということだ。
そして、なぜ私がヘビの糞尿に目ざとく反応したのかというと、それには理由があるのだ(それはそうだろう)。
理由は2つある。
一つは、「これまで、そんなキャンパス内の道路で、ヘビの糞尿など見たことがなく、初めての体験だったから」という理由。
そしてもう一つは、「私が研究しているシベリアシマリスは、ヘビのニオイがする、ヘビの体や脱皮殻、そして糞尿に出会うと、それらを齧りとって自分の体に塗りつける(!)ので、かつて、自然界でどれくらいのヘビの糞尿が見つかるのか探し回った経験がある」という理由(つまり、私の目と脳は、ヘビの糞尿にはとても敏感になってしまっているということ)である。
ちなみに、シマリスのその行動はSSAと名づけられ、私がはじめてシマリスで発見したあと、アメリカや中国の数種のリス類、ネズミ類でも行うことがわかった。そして、SSAの適応的意味は、体にヘビのニオイをつけた個体は、ヘビからの攻撃を受けにくくなることであることも分かった。
シベリアシマリスの、麻酔されたアオダイショウへのSSAの写真を下に載せた。なかなか味わい深い行動だろう。
私が、キャンパスの道路で、ヘビの糞尿を見つけて、座り込んで眺め回し、写真を撮っているとき、その傍を、二人のホモサピエンスが通り過ぎた。
なるべく関わらないように通り過ぎようとする雰囲気がヒシヒシと伝わってきた。そりゃあ誰だって、変人には関わりたくないだろう。
でも、声をかけてきてくれたら、私だって、ちゃんと、なんで私がそんな奇行を行っているのか説明したのに、・・・。それも大変な迷惑だったりして。
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