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2016/01/16

冬の浦富海岸にホンヤドカリを求めて


  今日は、浦富海岸に、ホンヤドカリの採集に行った。
 寒いなか、今日もウェットスーツを着たアザラシ(山陰の海でで合った水生霊長類 「人類はなぜ、体の毛を失ったのか」― 裸のサルの進化的理由)が来ていた。



 ホンヤドカリは冬でも採集できる。
 岩場の海岸にできたタイドプール(潮溜まり)を、数は少ないものの、ゆっくり歩いていた。


 私は、ホンヤドカリを対象にして、ある学生実験を組み立てようと考えている。学生たちに頭をひねって考えてもらう(つまり創造性にむすびつくと思われる)実験だ。
私は、学生実験には、そういった要素が是非とも必要だと思っている。

その実験の要素になる、ホンヤドカリの行動の一つは、次回に、おそらく動画入りでご紹介できると思う。


2015/11/08

オカヤドカリと暮らす(そんな大げさな!)


海へ行ってきた。
海も空もきれいだった。
風がもう少し穏やかだったらもっとよかったのだが。


 そのまま大学へ行ったのだが、今、家で飼っているオカヤドカリのために砂を少し持って帰った。

 オカヤドカリはとても魅力的な動物で、いろいろ興味深いテーマを提供してくれるのではないかと思っている。特に、“認知”に関する。

 ところで、オカヤドカリや海水中に棲むホンヤドカリを、体を傷つけることなく貝から取り出す方法をご存じだろうか。

 答えは、「貝殻の上に熱したハンダゴテを当てておく」だ。
 物騒に聞こえるかもしれないが、無傷で済む。宿である貝殻が熱くなってヤドカリは自ら殻から出てくるのだ。
 もちろん力まかせに取り出そうとしてもまず無理である。
 先日、生物の授業のイントロで、オカヤドカリでそれをやったら学生たちは驚いてくれた。そこから、「動物の分類」についての話に移ったのだ。
 オカヤドカリは、節足動物門、エビ綱、オカヤドカリ科という分類になる。つまりエビの仲間なのだ。
 殻に入れて防御している腹部をみればそれがよくわかる。

 ところで、最近私は、オカヤドカリに関するある現象に注目している。
 それは「ヤドカリの頭部や鋏脚の色が、各々の個体が入っている貝の色に似ている傾向がある」ということだ。

赤円の中に、それぞれのヤドカリの頭部胸部がある.殻の色と似る傾向がある

 日中に貝殻に入ってじっとしている時(オカヤドカリは基本的には夜行性だ)、天敵に見つかる可能性を低くするためだろうか。

 もし本当にそういう傾向があるなら、オカヤドカリはどうやって貝殻の色と同じになるのだろうか。
 自分の体色と同じような貝殻を選ぶのだろうか。貝殻に入ってから色素細胞を調節するのだろうか。
むーっ、ちょっとありそうにもないか。でもひょっとしたらあるかも。

 まー、そういうわけで私は今、家でオカヤドカリと暮らしている(そんな大げさな!)。

2015/08/08

イソギンチャクに食べられ金平糖饅頭になったウニの話


 皆さんは、上のような生物の残骸を海辺で拾ったことはおありだろうか。
 海にそこそこ行った経験がおありの方ならよく見られたことがあるだろう。

 ウニの残骸(体の外側を覆う硬い部分だけが残った)である。放射状に点々と残る小さな突起の上に棘がついていたのだろう。
 海の中で死んだウニが、こんな残骸になって打ち上げられたのだろう、と思っていた。

 でも今回、大学のゼミ室の海産水槽のなかで、(私がゼミの学生たちの教育のために海岸から連れてきた・・・・ウソピョーーーン。私が見たくて連れてきた)ウニが、わずか一日で、この残骸に変身(?)するのを目の当たりにした。

 ではどうして元気だったウニが、金平糖饅頭(これは私が今創作した、ウニの残骸を表現する言葉だ。分かる人ならイイエテミョウと賞賛してくれるだろう)になったのか。

 結論から言おう。
 イソギンチャクがウニを食べたのだ!

 事は、サンゴイソギンチャクの上の岩を這っていたウニが、足を滑らせて(ウニの足は、管足という百本近い構造物が組織的に動いて機能している)、コロッと一回転して、イソギンチャクのすぐ上の岩棚まで落ちたところからはじまる。

 もうちょっと下がったらイソギンチャクニやられるかも、と学生達と話していたら・・・・、夜のうちに“もうちょっと下がった”らしい。

 次の日、あわれウニは、出来立てほやほやの金平糖饅頭になって、イソギンチャクの傍に横たわっていた。

 あれだけ気をつけるように・・・言いはしなかったが心で思っていたのに・・・、私はその結末を大変悲しみ、でも同時に思ったのだ。イソギンチャクはどのようにしてウニの針を処理したのだろうか。

 イヤー、自然は謎でいっぱいだ。

 合掌





左の矢印の先がウニ、右の矢印の先がウニを食べたイソギンチャク

2015/08/06

アメフラシの予想通りの産卵(動画)


     水槽の中で産卵しているアメフラシ  産卵が終わって離れていくアメフラシ

 今日は、先日私が、鳥取砂丘の近くの岩場から、ゼミ室の水槽に連れて帰ったアメフラシの話である。

 岩場は多少荒れていた。しかし、もちろん、そんな荒れた海に弱気になるような私ではない。縮れたコンブのような海藻(名前は知りません)の中を探ると、予想通り小さ目のアメフラシ(詳しい名前は知りません)が隠れていた。

 そう、私は知っていたのだ(私くらいになると当然のことだ)。この時期、アメフラシが産卵のために浅瀬に上がってくるのを。

 そして、ゼミ生たちが待つ部屋に入ると、(予想に反して、だれもいなかった・・・)早速、アメフラシと小さなムラサキウニを、クマノミやホンソメワケバラ、イソギンチャクたちが暮らす水槽に放したのだ。
 ちなみに、餌は、私がスーパーで飼ってきた「干し青海苔」を水で戻して与えている。これなら食べるだろうと私が予想し、アメフラシは予想通り食べたのだ(なんか、動物の行動の予想はばっちり当たるのに、ゼミ生の行動の予想は外れる。やはり小林ゼミの学生は、ちょっと変わったホモサピエンスなのだ)。

 そして水槽に入れてから約10日目、めでたくアメフラシは産卵したのだ。
 やはり予想通りだ。

 アメフラシの産卵を記念して、アメフラシが、これからの進むべき道を探して考えあぐねている場面の動画をお見せしよう。

 こんな映像、他ではちょっと見られませんよ。

      

2015/05/29

イソギンチャク、荒ぶる(動画)


先日は、Mさんからの餌のプレゼントが招いた危機を、グレに救われたイソギンチャクであったが、今日はちょっと違う。
ミドリイソギンチャクニにゴカイ(ミミズと同じ環形動物で、海釣りでよく使われる)をあげてみたのだ。

実際に、海の中で捕食している可能性が高い餌だからだったのだろうか、イソギンチャクの行動の中に、彼らの野生での本来の姿が垣間見られた、と言えばよいのだろうか。

実は、噂はかねがね、Mさんたちから聞いていた。
その動物が体に触れたときのイソギンチャクはスゴイ!と。
これがイソギンチャクか!と思うほど、激しい動きをするのだと。

そんな話を聞いて、話だけで終われるほど私は大人ではない。自分でやってみて、自分の目で見てみたい!それが私の“野生での本来の姿”なのだ。

釣り好きのOくんが提供してくれたゴカイを、ピンセットにつまんでイソギンチャクの触手の端に落としたら、Mさんが言うところの“スゴイ!”ことが起きた。

私が、ゴカイを与える作業とカメラを操作する作業を同時に行ったので、場面が途中からになってしまったが、それでもイソギンチャクの行動はわかっていただけると思う。
動画を見てください。


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