小林朋道公式ブログ:動物行動学者。野生生物と3日ふれあわないと体調が悪くなる。 主な著書は『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます! 』、『通勤電車の人間行動学』、『人間の自然認知特性とコモンズの悲劇』など
2016/07/17
コウモリの母の思い、子の思い
以前、キクガシラコウモリが毎年繁殖するある洞窟で撮った上の写真の意味がいままでよくわからなかった。
それがやっと分かった!
上の母親(体が薄茶色)が、ある目的をもって、下の子ども(体が白い)を、その足をもってぶら下げているのだ(キクガシラコウモリの母子の相互作用を執念で調べたある研究者の論文のなかにその記述を見つけた)。
母親はこの状態で子どもをブランコのようにゆらゆら揺らすのだそうだ(野生状態での母子の相互作用をとらえたとても貴重な写真ということだ)。
その目的?
それは、母親が子どもに、「ほら自分の力で羽ばたいて飛びなさい。別れの時よ!」と伝えているのだ。子は母の体にしがみつこうとするが、あきらめて、羽ばたくのだそうだ。
親はどんな気持ちなのだろうか。子はどんな気持ちなのだろうか。
ラベル:
コウモリ
